------ 　傑作映画館　 ------

●　ザ・ドライバー（原題：THE DRIVER）
　　　監　督　：ウォルター・ヒル
　　　出　演　：ライアン・オニール、ブルース・ダーン、イザベル・アジャーニ
　　　ジャンル：アクション
　　　1978年 　アメリカ

　カーチェイスの名作！
　
注）以下、ネタバレだらけです！

【あらすじ】
　ドライバー（ライアン・オニール）は、所謂逃し屋です。　
　刑事（ブルース・ダーン）は、恥も外聞もなく仲間の迷惑も顧みず、ドライバーを捕まえる事に夢中です。
　カジノの常連・プレイヤー（イザベル・アジャーニ）は、カジノの強盗を乗せるドライバーの顔をはっきり見ますが、刑事には見なかったとウソを尽きます。
　刑事は証拠を掴むために、雇ったワルにドライバーを使う条件で銀行強盗をやらせますが、プレイヤーを巻き込んで一筋縄ではいかないドライバー、ワル、刑事がそれぞれの思惑を持って、それぞれの思惑通りには事が運ばないのです。
　最後に意外などんでん返しがあり結局誰も得をしません。


【感想】　
　先に書いた様に、カーチェイスの名作だと思います。
　後半でロッカーのカギを奪ったワルが雇った逃し屋とトランザム（？）で逃げますが、ドライバーはプレイヤーを乗せたピックアップトラックで追いかけます。
　夜の交通量の多い市街地や反対車線を突っ走りますが、CG無しでこれは危ないです！
　そしてトラックが段々とスポーツカーに近付いて行きます。

イザベル・アジャーニとライアン・オニール 。

　このカーチェイスのシーンはそれまで車の外にいたカメラを車の中に移動させています。
　交差点で、逃げる車と追う車が通って行くのではなく、逃げる車から後ろを振り向いたとたん突然リアのガラス越しに横の路地からパトカーが飛び出してきます。
　カーチェイスもアップで豪快なエンジン音が響くかと思うと、シーンが切り替わって遠方から車のライトとタイヤのきしむ音が近付いて来たり、飽きさせません。

　また刑事は多弁ですがドライバーとプレイヤーは寡黙で、特にプレイヤーは後半ほとんどセリフが無いような…。
　ヒロインがずっと喋らないで立ってるのも結構存在感があり、記憶に残っています。

　ブルース・ダーンは、「唯一ジョン・ウェインを殺した男」として有名ですね。（「11人のカウボーイ」という映画での話）
　彼の娘はローラ・ダーン（ジュラシックパークのサトラー博士）です。



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